最近、Youtubeの動画を見ていると長い広告が掲載されることがありますよね。
なかには面白いものもあって、つい最後までじっくり見てしまうものもあります。
Youtuber(動画をつくるクリエイター)と企業がコラボして商品紹介をしたり、動画の枠を超えて彼らがテレビに出演することもあります。
Youtubeの利用や動画の投稿自体は無料ですから、誰もが気軽に映像で情報発信ができる時代だといえるでしょう。
ではこういった動画を美容室の集客で活かすには、一体どうすれば良いのでしょうか?
文字よりも伝わる情報が多いぶん、うまく使うことができれば効果は大きそうです。
今回は、Youtubeなどの動画をあなたの美容室に活用する方法をお伝えいたします。
目次
1. 美容室こそ動画向きな理由
① 費用がほぼかからない
② お店やスタッフの雰囲気を事前に伝えられる
③ アフターフォローができる
2. 動画で伝えるべき7つの情報
① お店への行き方
② 店内
③ スタッフ紹介
④ 施術
⑤ スタイリングなどのテクニック
⑥ お客さまの声
⑦ こだわり
3. まとめ
1. 美容室こそ動画向きな理由
冒頭でもお話したように、動画は文字よりも伝わる情報量が多くなります。
映像による視覚だけでなく、声やBGMなどの音による聴覚からの情報があるからです。
また、テレビを見ているとあっというまに時間が経ってしまうということは、誰にでも経験があるかと思います。
このように私たちは、自分で文字を読んで情報を集めるよりも、何か映像を見て情報を受けとるほうがラクにできる生き物になっています。
ですので、動画をつまく使うことができれば、文字よりもたくさんの情報をたっぷり見ている人に伝えることができるでしょう。
では、なぜ美容室が動画向きなのか……
これには、3つの理由があります。
それは、次のようなものです。
① 費用がほぼかからない
② お店やスタッフの雰囲気を事前に伝えられる
③ アフターフォローができる
それぞれについて、詳しく説明していきますね。
① 費用がほぼかからない
制作会社などに依頼する場合をのぞけば、動画をつくったり公開するのに費用はかかりません
美容室の多くは、新しく広告に使う費用が非常に限られています。
ゆとりのある予算があるのなら話は別ですが、なかなか難しいところだと思います。
もちろん、プロにつくってもらえればそれだけクオリティは高いものになるでしょう。
しかし「新たに動画を取りいれよう!」という段階では、プロに依頼するのは少々ハードルが高いかと思います。
ですので、まずは自分の美容室のスタッフでやってみることをオススメします。
これであれば、費用はほぼかかりません。
動画を撮影する機材はiphoneやipadのカメラなどで最初は十分です。
慣れてくれば良い機材を使っても良いとは思いますが、iphoneやipadであれば編集もラクになります。
なぜなら、編集するためのアプリが最初から付いているからです。
編集テクニックについてもネット上で検索すればたくさん出てくるため、なにか困ったことがあっても解決しやすいでしょう。
② お店やスタッフの雰囲気を事前に伝えられる
もしもあなたのホームページに動画を掲載するのであれば、何をお客さまに見せれば良いと思いますか?
多くの方の場合、お店の雰囲気やスタッフを映したい!と思うでしょう。
お客さまが知りたい情報も、まさにそこになります。
美容室は服屋さんのように、試しにお店に入ってみるということができません。
ガチャっとドアを開けて「へ~こういう雰囲気なんだぁ」といって、またお店を出るという人はいないでしょう。
また、服の試着のように、気軽にやってみて「合わないからここで買うのはやめよう」ということもできません。
基本的に一度予約をして施術を受ける場合、最後までお客さまはサービスを受けることになります。
カットであれば、およそ60分くらい。
そのあいだもしも相性の悪いスタッフのサービスを受けるとなると、お客さまとしては大変苦痛です。
リピート率も下がりますから、お店としてもお客さまとしても損になります。
こういった事態が起きる確率を、動画であれば下げることができます。
スタッフの話している感じや施術の様子を動画で映しておけば、お客さまは「ぜひこの人から受けたい!」という担当を選ぶことができる可能性が高まるからです。
③ アフターフォローができる
じつは動画というのは、サービスを受けていただいたあとのアフターフォローにも使えます。
例えば、あなたの美容室がオススメするワックスの使い方。
こうした役立つコンテンツを動画で用意することで、お客さまはスタイリングを自宅でも再現しやすくなります。
特に、ワックスの使い方などは文章よりも動画のほうが分かりやすいでしょう。
その場では説明してくれたとしても、動画でまでアフターフォローをしてくれる美容室はそうありません。
お客さまとしても自然とあなたの美容室に親しみを持つので、ついリピートしたくなります。
2. 動画で伝えるべき7つの情報
では、あなたのホームページに動画を掲載する場合。
いったいどのような動画を載せるべきなのでしょうか?
大きく分けて、動画で伝えるべき情報は次の7つです。
①お店への行き方
ホームページに掲載しているグーグルマップや写真だけでは、どうしても道が分からないという人もいます。
そんなときに、最寄の駅からあなたの美容室への行き方が動画で掲載されていれば、はじめて行くお客さまにとっては大助かりでしょう。
道が分からない場合、電話で問い合わせがくるとスタッフの時間がとられてしまいます。
しかし、動画であれば電話よりも分かりやすくお客さまに情報が伝わるうえ、スタッフの手がかかることもありません。
②店内
お店の雰囲気やインテリアなどを映像で見ることで、実際に店内に入ってもらったかのような体験が動画ではできます。
ナチュラル系が好きという方もいれば、ゴージャスな感じが好きという方もいるでしょう。
また、隠れ家のような小さな感じが好きという方もいれば、大きく広い空間が好きという方もいます。
これだけであれば、写真だけでも十分に伝わります。
しかし写真ではどうしてもひとつの角度から切り抜いた感じしか見れないため、リアルな空気感を感じることはできません。
動画であれば、そうした情報についても伝えることができます。
③スタッフ紹介
あなたの美容室にはきっと、さまざまな個性のあるスタッフがいると思います。
それぞれのスタッフに得意なお客さまと、そうではないお客さまがいるでしょう。
同じように、お客さまにとっても「こういう人から施術を受けたい」という好みがあります。
先ほどお伝えしたように動画であれば、スタッフの話し方から雰囲気まで伝えることができます。
「写真と実際に会った感じが違う!」という思わぬギャップによる相性の悪さを防ぎ、リピート率のアップが期待できます。
④施術
実際の施術の様子を映すことは、とても重要です。
なぜならお客さまのなかで、ありありと『あなたの美容室に行ったときの様子』を思い浮かべることができるからです。
人は何かを購入するときに、頭のなかでイメージで一度その商品を購入するといいます。
そして、そのイメージが自分にとって気持ち良ければ実際の購入にいたるというわけです。
動画で施術の様子を映すことは、お客さまに一度あなたのお店のサービスを体験してもらうことになります。
そのときに「この美容室のサービスを受けてみたいかも!」と思ってもらえれば、お客さまはあなたのお店に行く可能性が高くなるでしょう。
⑤スタイリングなどのテクニック
先ほどふれた、アフターフォローに使える点です。
ワックスの使い方やブローの方法など、プロならではのテクニックを動画で公開していきます。
こうしたテクニックは、じつはまだお店に行っていないお客さまにアピールするのにも使えます。
というのも、テクニックの動画が多いサイトを見たお客さまとしては「このお店は技術をきちんとスタッフが学んでいるんだろうな」と思います。
結果として高いサービスを受けられることが期待できるため、お客さまはあなたのお店を選ぶ確率が高まります。
⑥お客さまの声
動画で公開すると、もっとも集客に役立つ項目です。
実際にあなたのお店を利用してくださったお客さまに、動画でインタビューをします。
お顔をインターネット上で公開するというのは、もっともお客さまにとってハードルが高いかと思います。
それでも動画で撮影させていただけるということは、そのお客さまはあなたのお店にとっての大ファンだということです。
そうした動画をたくさん集めることができれば、それだけあなたのお店は素晴らしいという証明になります。
あまりにインタビューとして完璧なものですとつくり物っぽくなってしまうため、こうしたインタビュー動画こそ手作り感があると良いでしょう。
もしもプロの方に撮ってもらうのであれば、その部分に注意する必要があります。
⑦こだわり
あなたの美容室独特の、こだわりをアピールしていきます。
例えば、受付前に置いてあるシャンプーやトリートメント。
なかなかお客さまに良さをご説明するタイミングのないこれらの商品は、動画でこそ伝えるチャンスがあるといえます。
そのほか、サービスとして出すドリンクだったり、充実したパウダールームの設備など。
ちょっとした部分だけれど、お客さまから喜ばれるポイントなどをピックアップしてみるのです。
『今週のオススメポイント!』など、エンターテイメントとしてコーナーを設けてみても面白いかもしれません。
3. まとめ
いかがでしたか?
通常のクーポンサイトには載せきれない、あなただけの魅力を動画ではお客さまにアピールできることが伝わりましたでしょうか?
ちなみにじつは、動画はお客さまだけでなく『あなたのお店で働きたい人』に向けてつくるという方法もあります。
つまり、採用ページに動画を設置するということです。
働こうと思うお店の雰囲気が事前によく分かれば、応募する人の背中をそっと押すことができます。
結果として、ホームページの求人に応募してくれる確率が上がるということです。
そのために働いているスタッフにお店の良いところや、他のお店と違うところなどをインタビューしてみても良いでしょう。
このように動画というのは、やり方によって応用がきく便利なメディアとなっています。
ぜひあなたのホームページに動画を取りいれて、集客や求人に役立ててみてくださいね。